モデーアジャパン・大井盛夫社長、BtoCに乗り出し愛用者の裾野拡大へ

C&T 2015年6月15日号 62ページ

カンタンに言うと

モデーアジャパン・大井盛夫社長、BtoCに乗り出し愛用者の裾野拡大へ
 化粧品や健康食品ネットワークビジネス大手のニューウエイズジャパンが、4月1日を境に社名を「モデーア(MODERE)ジャパン」、ブランド名を「モデーア」に一新し、従来のネットワークビジネスを進化させた新たな事業モデル「ソーシャルリテール」を旗印に愛用者の拡大に乗り出している。社長就任からわずか半年後に訪れた社歴に残る変革を「未知の世界ゆえに、やりがいは大きい」と言ってパワーの源に転化する大井盛夫社長に、「モデーア」の戦略を聞いた。

「愛用」「紹介」「ビジネス」の選択は消費者の手に
ソーシャルメディアによるブランドの広がりねらう

 ――「モデーア」は、従来のネットワークビジネスの枠を越えた新たなビジネスモデルを提唱しています。どんな背景や経緯があったのでしょうか。

 大井 昨年2月にアメリカ、10月に韓国でローンチしたのに続き、遂に日本でも今年4月にデビューを果たした。

 米国本社のCEO(最高経営責任者)であるロバート・S・コンリーが長年に渡って成し遂げたいと願っていたミッションだった。どういったかたちでブランドを広げ、愛用者を生み出すのか、ずっと模索し続けてきた。

 ネットワークビジネスは努力に応じた報酬を得られる機会があり、安全・安心の商品を届けることができる極めて合理的なビジネスモデルだ。しかし、今まではどちらかというとビジネスに偏りがちな面があり、世間一般のイメージもそういう風に受け取られることが多く、いい商品を扱っているのに多くの人に理解してもらえないというジレンマを抱えていた。

 「モデーア」はそうした問題を解消し、ビジネスをしたい人はビジネスに専念できる一方、ビジネスには関与せず純粋に商品を愛用したい人が手軽に購入できるという両立の道を見出した点で画期的といえる。

 具体的には、「モデーア」の公式シッピングサイト上で、従来は会員に限定していたショッピングを、会員に登録しなくても気軽に購入できるスタイルにした。

 さらに、ポイントを買い物に利用できるマイレージプログラムを導入し、配送料の割引やサンプルのプレゼントなどを組み込み、継続して愛用していただくことで様々な特典を提供する内容になっている。また、お友達紹介特典では、自身の紹介したカスタマーが商品を購入すると双方が割引対象になるなど、使用するカスタマーのメリットを考え、楽しみながらショッピングをしてもらいたいという願いを込めた。

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