ライオン 竹森征之社長、2024年は戦略をより明確化する1年に

週刊粧業 2024年1月1日号 38ページ

カンタンに言うと

  • 経営戦略を正しい方向に導くために整えることを最優先に取り組む
  • 想定を超えるマイナス影響で業績的には厳しい1年に
  • オーラルケアは金額・数量とも伸長、薬品では目薬が付加価値化で堅調
  • 中国事業はさらなる拡張へ、上海に研究開発拠点を新設
  • 新規事業はピボットとチューニングが成功の分岐点
ライオン 竹森征之社長、2024年は戦略をより明確化する1年に
 ライオンは、コロナ禍において事業成長に向けた多くの変革(新本社移転、新基幹システム稼働、坂出新工場稼働、新規国進出)を進め、土台づくりに目途がついたことから、4年3カ月ぶりのトップ交代で若返りを図り、昨年3月30日付で竹森征之氏を代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)に昇格させた。

 2023年は成長戦略を強力に推進するための環境づくりに取り組んできたと語る竹森社長に、2023年の動向と2024年の展望についてインタビューした。

想定を超えるマイナス影響で
業績的には厳しい1年に

 ――2023年度を振り返っていただけますか。

 竹森 掬川正純前社長からバトンを引き継いだ際、「収益構造改革を大胆に進めること」と「先行投資したものを速いスピードで成長につなげていくこと」を期待して次期社長に指名したことを直接伝えられましたので、就任以来、その2つを念頭に経営を進めてきました。

 具体的には、マーケットの様々な変化への対応や製品の値上げ、グループ全体としてのポートフォリオの再設計・見直しに加え、収益改善に向けた利益の捻出など、様々な取り組みを実行に移しました。

 活動そのものは順調に進捗したものもありましたが、想定以上にマーケットの悪化と原材料価格高騰のインパクトが大きく、後半になればなるほど為替のマイナス影響も効いてきたので、国内外とも業績的には厳しい状況となりました。

 また、海外に目を転じますと、東南・南アジアでは欧米のグローバル企業が価格競争を仕掛けてきましたので、その影響も少なからず受けました。

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