日本化粧品工業連合会(粧工連)、「サステナビリティ指針」を策定

粧業日報 2015年8月27日号 1ページ

カンタンに言うと

日本化粧品工業連合会(粧工連)、「サステナビリティ指針」を策定
 日本化粧品工業連合会(以下、粧工連)は8月19日、化粧品関連業界専門紙との懇談会を開催し、最近の活動や今後の重点課題、3年前に策定された「化粧品産業の展望を見据えた日本化粧品工業連合会の将来ビジョン2012(以下、粧工連ビジョン)」実現のための具体的な取り組みについて説明した。

小林会長、「業界として進化し続けることで経済の発展に貢献したい」

 冒頭の挨拶で小林一俊会長(コーセー社長)は、「直近のGDP速報値は内需の柱である個人消費が振るわず、天候不順なども重なり3四半期ぶりにマイナスを記録したが、景気先行き指数などをみても日本の経済が穏やかな回復基調にあることには変わりはないと考えている。特に化粧品に関しては、消費自体には底堅さを感じており、特に海外からの観光客による旺盛なインバウンド消費も我々の想像以上に広範囲かつ持続的に日本経済に大きな好影響を与えている。

 また、化粧品市場を流通の視点でみても、ネット販売がますます存在感を高めている状況を見るにつけ、もはや化粧品に関しても国境はないといっても過言ではなく、その一方で国内の化粧品の店頭販売においてもますます増大するインバウンド売上げに象徴されるように、もはや国内市場とか、海外市場という風に分けて考えることは意味をなさないと考えている。いよいよ市場全体をグローバルに見ていく時代が来たといえるのかもしれない。

 そういった意味では、世界でもトップレベルの技術水準を持ち、世界で最も安心・安全という品質の高さを誇り、産業分野としても日本を代表する競争力の高さを誇る化粧品業界にとっては、大変追い風になり得ると考えている。

 我々は、化粧品というものを通じて人々の生活を健やかに、美しく彩り、心に満足を提供する使命を持つ業界として、常にお客様のために進化を続けることで、世界中に豊かな価値を提供して、その結果として日本経済、世界経済の発展に少しでも貢献していきたい」と語った。

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