森友徳兵衛 全卸連会長、次世代育成テーマに地域卸の活性化めざす

週刊粧業 2016年1月8日号 16ページ

カンタンに言うと

森友徳兵衛 全卸連会長、次世代育成テーマに地域卸の活性化めざす
 全国化粧品日用品卸連合会(以下、全卸連)では、2015年度の重点活動項目として「流通課題について、メーカー様と意見交換し、卸売業の考えを提示する」「単位組合活動の活性化、並びにドロック活動の活性化を推進する」「公平、公正な取引を厳守する」「EDI標準化への取り組みを推進する」「卸売業の地位向上と人材育成を図る」の5つを掲げている。

 森友徳兵衛全国化粧品日用品卸連合会会長(森友通商社長)に2015年の総括と今後の展望について話を伺った。

激変する市場への対応が急務
長野県組合の活動が他県に波及

 ――2015年はどのような年でしたか。

 森友 「高機能・高付加価値」の限界を実感した一年だった。

 近年は、各メーカーが「高機能・高付加価値」を合言葉にして商品を展開してきた。商品の質の向上に邁進し、様々な商品が登場して市場を賑わせた。

 しかし、現在は過剰ともいえる機能をつけた商品が増えてきている。

 高機能・高付加価値のものは総じて高価になる。近年の低価格競争にもあるように、値段にシビアな消費者が高価な商品を手に取る機会はあまりないだろう。

 家電製品を例にとると、近年はプレミアムラインとして、スマートフォンと連動するなどの様々な機能が付加された製品が発売されている。その一方で、当然ながら日常的に使用する機能のみを求める消費者も存在する。そういった消費者に家電のスマートフォン連動機能を紹介しても、心に響くことは少ないだろう。

 世の中の傾向として、物事が一定の水準まで高まると、その逆の流れが生まれる傾向にある。

 現在の日本は、各製品において高機能・高付加価値を限界まで追求した状態にあるため、今後は「シンプル・イズ・ベスト」の風潮に切り替わってくると考えている。

 「シンプル」が求められるようになった場合、メーカーはこれまでとは真逆のものを開発していかなくてはならない。

 さらに、卸業界はどのように動き、対応していくのか難しい舵取りを迫られることになる。世の中の流れを敏感に察知し、柔軟に対応しなければ、売れ残りや在庫過多などの状況に陥るだろう。

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