マーナーコスメチックス、「ヒト幹細胞コスメ」OEMを開始

週刊粧業 2016年1月18日号 13ページ

カンタンに言うと

マーナーコスメチックス、「ヒト幹細胞コスメ」OEMを開始
 化粧品・医薬部外品のOEM/ODM、自社ブランド製造販売、輸入代行の3事業を展開しているマーナーコスメチックスはこのほど、米国や韓国など幹細胞研究が進む国や地域で注目を集めている「ヒト幹細胞コスメ」の開発・製造をスタートさせ、迎える化粧品開発展で完成品を初披露する。

 ヒト幹細胞コスメは、幹細胞の分泌成分「ヒト由来幹細胞培養液」を主成分とする化粧品。幹細胞が分泌する成分は、成長因子(グロースファクター)やサイトカインなど生理的活性効果を持つ様々な成分が含まれており、細胞の代謝を高めて皮膚老化と損傷を防ぎ、皮膚組織の再生を促進するはたらきを持つ。

 これまでの研究報告では、化粧品への応用により、抗老化作用や美白作用、発毛・育毛作用など様々な効果が確認されている。米韓では「究極のアンチエイジング素材」として早期より注目を集め、ヒト幹細胞コスメ市場は既に300~500億円規模に成長している。

 日本ではやや遅れ、一昨年頃より徐々に認知度が高まっているが、対面販売や一部のインバウンド店舗など流通先が限られたままだ。井田勝康社長はそうした国内の現状を踏まえ、ヒト幹細胞コスメを開発し、OEM製品のラインナップに加えたと話す。

 市場には成分の配合量などにフォーカスした製品が目立つが、井田社長は「様々な剤型と組み合わせるなど当社の開発技術を活かして、優れた機能性成分に加え、使用感や形状などにも特徴を持たせることができる」と自信を覗かせ、様々な販売形態に対応できる付加価値ヒト幹細胞コスメでOEMビジネスにつなげていく考えだ。

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