ザ・コスモス郡山モルティ店、カウンセリングとタッチアップで顧客との信頼関係構築

週刊粧業 2016年2月29日号 5ページ

カンタンに言うと

ザ・コスモス郡山モルティ店、カウンセリングとタッチアップで顧客との信頼関係構築
 ザ・コスモス(小島英資代表取締役)は、千葉県内に2店、東京・大阪・福島・新潟に各1店の化粧品専門店「THE COSMOS」を展開している。福島県の郡山駅近くに店を構えていた店舗は、東日本大震災の影響を受け、7カ月の休業を余儀なくされた。

 2011年10月に駅西口にある複合商業施設MOLTI(モルティ)2階に新装開店し、一人ひとりの肌悩みに合わせた提案で顧客の心を掴んでいる。開店当初から店長を務める斎藤京子氏に話を伺った。

移転により売場が半分に縮小
絆を実感した新装オープン

 郡山市は原発事故により放出された放射線物質による環境汚染が起きた地域でもあり、現在は住宅地域の除染活動を終えて道路の除染活動に移っている。震災から5年が経過し、住民の生活も日常に戻りつつあるという。

 同店は震災前、大型商業施設への店舗移転を予定しており、3月11日は閉店セール初日だった。しかし、震災の影響もあり、移転話は白紙となり、店の存続が厳しい状態へと追い込まれてしまった。

 その状況下において、ザ・コスモスは郡山店の既存顧客向けに代引きで商品を発送するサービスを開始した。開店を待ちわびている顧客に対してのフォローの一環でもあった。

 「普段、肌のカウンセリングやタッチアップに力を注いでいる。代引きでは顔を会わせての提案ができず、申し訳なく思っていた」

 さらに、開店まで期間が空くことによる顧客離れも懸念していた。代引きを利用する顧客もいるが、当然他店に移る顧客もいる。無事に新装開店した際に、一度離れている顧客が戻ってくるか不安を感じていた。

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