コーセー、2020年度に売上高3000億円、営業利益率15%以上めざす

粧業日報 2016年5月11日号 1ページ

カンタンに言うと

コーセー、2020年度に売上高3000億円、営業利益率15%以上めざす
 前期(2016年3月期)は
売上げ・利益とも過去最高更新

 コーセーは5月2日、記者ミーティングを本社で開催し、「中期経営計画2018」と長期ビジョン「VISION2020」について説明した。
               
 2016年3月期連結業績は、売上高が前期比17.1%増の2433億9000万円、営業利益が52.9%増の346億3400万円、経常利益が37.7%増の345億6600万円、純利益が54.7%増の186億5500万円となり、いずれも過去最高を更新した。営業利益率は3.3P増の14.2%となり、長期ビジョンで掲げる15%にあと少しのところまで迫っている。

 売上高の内訳は、化粧品事業が17.9%増の1801億6800万円、コスメタリー事業が14.6%増の609億8700万円、その他が24.1%増の22億3400万円となった。増収の内訳は、既存事業が145億円、インバウンドが110億円、タルトが78億円、為替が22億円となっている。

 原価率は24.2%で前年並みとなった。原価率が比較的高いタルト社の売上げが好調で原価が押し上げられ、積極的なブランドリニューアルによる廃棄の引き当てが行われたものの、アルビオンや雪肌精など収益性の高いスキンケアブランドが好調でその上昇要因をカバーし、トータルで前年並みの着地となった。

 価格帯別でみると、ハイプレステージが22%の増収、プレステージが12%の増収、コスメタリーが15%の増収となった。なお当期より、「インフィニティ」と「プレディア」がハイプレステージに算入されている。

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