大手と新興勢力がひしめくヘアケア市場、ニーズの多様化が顕著に

週刊粧業 2016年5月23日号 1ページ

カンタンに言うと

大手と新興勢力がひしめくヘアケア市場、ニーズの多様化が顕著に
 競合ブランドがひしめき合う激戦区のヘアケア市場(シャンプー・コンディショナー・トリートメント)は近年、若干の浮き沈みがありながら全体として横ばい傾向が続いている。

 しかし、ノンシリコンシャンプーなど従来よりも単価の高い商材が販売を伸ばしているほか、エイジングケアや男性用などニーズも多様化しており、今後拡大していくことが期待できる状況だ。

 有力各社は、そうした高付加価値化やニーズの細分化を進める動きを強めている。

「ラックス」がシェアを拡大
20代のノンシリコン定着なるか

 特にここ数年で攻勢が目立つのが、ユニリーバ・ジャパンだ。とりわけ「ラックス」の動きが際立っている。

 一昨年に発売したブランド初のノンシリコンシリーズが予想以上に売れ、翌年の新ラインに続いて今年も20代に訴求した「スタイル」シリーズを投入した。

 ノンシリコン市場は「レヴール」(ジャパンゲートウェイ)などが快進撃を見せていた時期に比べると成長速度は鈍化傾向にあり、その要因の1つに「20代の離脱」があるとされる。

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