コーセー小林社長、2016年上期の概況について説明

粧業日報 2016年11月9日号 1ページ

カンタンに言うと

コーセー小林社長、2016年上期の概況について説明
インバウンド需要が沈静化する中、
国内消費者への販売が好調に推移

 コーセーは11月1日、記者ミーティングを開催し、小林一俊社長が2016年上期(2016年4~9月)の概況について説明した。

 上期は連結ベースで、売上高が前年同期比9.0%増(為替の影響を除く実質10.9%増)の1257億8800万円、営業利益が3.6%増の186億9800万円、経常利益が5.9%減の175億9400万円、純利益が8.0%減の100億700万円となり、売上高は5期連続、営業利益は4期連続で過去最高を更新した。なお、連結売上高に占める海外売上高の割合は17.6%(アジア:9.2%、欧米他:8.4%)となっている。

 売上面では、訪日外国人旅行者数の伸び率に落ち着きが見え始める中、ハイプレステージブランドを中心に国内消費者への販売が好調だったことに加え、米国タルト社の業績が大幅に伸長した結果、2ケタに迫る増収を確保した。

 利益面では、積極的な販売費の投入による増収効果、一般管理費等の効率的な運用により、営業利益は過去最高を更新したが、経常利益・純利益は為替の影響が大きく減益となっている。

 小林社長は、「ハイプレステージが業績を牽引し、売上・利益ともに過去最高となった。特に、『コスメデコルテ』『アルビオン』『タルト』が好調に推移した。一方、訪日外国人客の購買行動が変化した影響でプレステージが若干のマイナスとなったが、コスメタリーは堅調に推移した」と上期を総括した。

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