ウイルバー・エリス、エカルト社とステパン社製品で技術発表

週刊粧業 2017年5月29日号 23ページ

カンタンに言うと

ウイルバー・エリス、エカルト社とステパン社製品で技術発表
 ウイルバー・エリスでは「CITE Japan 2017」にて独・ECKART(エカルト)社と米・Stepan(ステパン)社の化粧品原料を中心に展示し、両社より技術者が来日して対応にあたる。

 エカルト社はメークアップ用光輝材や水系/油系ゲル化剤を得意とするグローバルリーダーとして知られる。

 「トレンドに敏感で、カラーコンセプト込みのプロモーションを行っているメーカー。来季トレンドカラー・コンセプトの処方サンプルも展示するので、色材関係の方にもぜひお越しいただきたい」(同社)

 中でも注力しているのが合成クレイ系レオロジー調整剤「LAPONITE XLG XR」だ。ナノサイズのラポナイト粒子は水中で帯電して引き合い、カードハウス構造をつくって増粘する。そのため大きな粒子も安定的に分散でき、また感触のよい被膜を形成する。

 ステパン社は総合界面活性剤メーカーで、香粧品用途へは同社が国内唯一の販売代理店を担う。日本市場では珍しい素材や、今やグローバルトレンドとなったサルフェートフリー処方を実現するマイルド界面活性剤を中心に紹介する。「ALPHA STEP PC―48」はLES(ラウレス硫酸Na)と同等の洗浄力を持つマイルド界面活性剤だ。

 きめ細かでクリーミーな泡立ち・増粘効果を付与する「LATHANOL LAL FLAKE」や両者のプレミックス「STEPAN―MILD LSB」を紹介する。「NINOL CAA」はCDEA代替としてのみならず、高配合量の香料を可溶化できるのも魅力だ。「STEPAN MILD L3」はエモリエント性が高く、処方次第で増粘にも寄与、シリコンの代替品にもなる。

 さらに、米・KEMIN(ケミン)社の技術者の来日が急遽決定した。天然由来原料を取り揃え、ナチュラルコスメにおすすめだ。「Lysofix」(表示名称:大豆種子エキス)は名称からは連想しがたい高乳化能素材である。また「現在USで配合規制対象、今後日本での規制の可能性も考えられる石油系マイクロビーズの代替として天然スクラブ剤の引き合いが増加している」(同社)という。

 同社ではこのほか、米国アシュランド社、ヒューバー社、パイノバ社、サルボナ社、イスラエルのICL社の製品も取り扱う。

 技術発表会ではエカルト社(5月31日)、ステパン社(6月2日)の製品をそれぞれ紹介する。
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