ハッピーコスメ タケイ、提案力強化でブランド目当てでない顧客を育成

週刊粧業 2017年9月25日号 7ページ

カンタンに言うと

ハッピーコスメ タケイ、提案力強化でブランド目当てでない顧客を育成
 1976年にドラッグストアとして開店したタケイ薬局は、2013年7月に化粧品特化型の店舗「ハッピーコスメ タケイ」としてリニューアルオープンした。

 以降、「キリョウ」の売上は県内1位を誇り、今秋には「エレガンス」の導入が決まるなど、化粧品専門店としての取り組みが成果として表れている。

 同店の施策と今後の展望について武井隆常務に話を伺った。

熱意が実り化粧品販売がスタート
秋から「エレガンス」の導入が決定

 同店が化粧品の取り扱いを始めたのは1981(昭和51)年。化粧品を取り扱いたい現社長が、当時、熊谷にあった資生堂の支店に通いつめ契約したいと訴え続けたが、担当者は首を縦に振らなかった。

 店の周囲は田畑が広がり、住宅もまばら。フリー客が見込めるような環境にないと判断されたからだ。

 しかし、どうしても化粧品を扱いたい気持ちは収まらず、資生堂から正式に断りの連絡が来ても依頼を続けていた。

 その熱意におされ、資生堂の中で唯一応援してくれた社員がいた。それが山崎課長(当時)で、独断でゴーサインを出し、責任は自分が取るという形で同店の化粧品の扱いを許可した。

 こうして資生堂の化粧品が店頭に並ぶことになった。同店は、その山崎課長への恩を返すため、必死で化粧品店としての活動に取り組み、顧客づくりに専念した。

 その後、カネボウ化粧品やコーセーといった制度品メーカーとも契約が決まり、化粧品専門店色を強めていったという。

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