コニカミノルタジャパン、マルチアングル分光測色計が好評

週刊粧業 2017年10月23日号 54ページ

カンタンに言うと

コニカミノルタジャパン、マルチアングル分光測色計が好評
 自動車・家電製品・衣料品だけでなく、食品・化粧品・化学品など幅広い分野で「色」が測定されており、測色計が活躍するシーンは生産現場のみならず、研究開発や品質検査の各部門にまで及ぶ。物体色(モノの色)・光源色(光の明るさや色)測定における計測機器のトップメーカー「コニカミノルタ」(販売会社=コニカミノルタジャパン)では、昨年10月に発売したハンディ型のマルチアングル分光測色計「CM―M6」が、化粧品業界でも高い評価を得ている。

 化粧品業界における測色計活用の例としては、パール入りファンデーションやメタリック調などのパッケージの色管理が挙げられる。

 光輝剤を含むパールやメタリックなどの色は、観察角度や光の入射角度によって明るさや色が変化して見える。このような色を、多角度で測定し定量化するのが、マルチアングル分光測色計だ。

 マルチアングル分光測色計の種類は、据置型(ゴニオフォトメーター)とハンディ型に大きく分類される。
 据置型は、試料(サンプル)をセットすると多角度から色を自動的に測定するが、測定角度が広範囲に及ぶため測定の所要時間が比較的長くなってしまう。

 それに対し、ハンディ型の「CM―M6」は測定角度を6方向に絞り込むことで測定時間が短縮化し、本体が1.1キログラムの小型軽量サイズのため、「片手でも持ちやすく安定した測定が可能で、複数サンプルを測定する場合でも短時間で簡単に測定ができる」(西本昌弘センシング事業部販売推進部マーケティンググループリーダー)という。

 「CM―M6」の特長としてはこうした操作性に加え、小径測定(測定径φ6㎜)や曲面でも安定した測定が可能なほか、「据置型と比較してコスト面で導入しやすい」(西本氏)といったメリットがある。

 同社では、この「CM―M6」の発売と同時期に、国内メーカーで初めて色だけでなく光沢も同時に測定できるハンディ型分光測色計「CM―25cG」を投入した。

 測定ボタンを一度押せば色度と光沢度を約1秒で同時測定できるため、「従来のように測色計と光沢計をそれぞれ用意し交代で測定させる必要がなく、作業時間の短縮化と業務効率化に大きく貢献できる」(西本氏)という。

 また化粧品業界向けに、分光測色計「CM―700d」「CM―2600d」のタイプでは、肌解析ソフトウェア「CM―SA」と組み合わせて使用することで、肌の色を高精度で計測すると同時に、メラニン量指数やヘモグロビン量指数、血中酸素飽和度指数を数値化することが可能で、美白効果を定量的に評価・解析できる。

 「来年1月に初出展する『第8回化粧品開発展』では、最新鋭の分光測色計と肌解析ソフトウェアを紹介し、化粧品業界での認知度向上を目指す」(西本氏)
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