求人市場の動向を知る化粧品業界求人倍率レポート【2017年9月編】

週刊粧業 2017年10月30日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 販売職では、契約社員などの有期雇用が中心となっており応募を集めることに苦戦。今後は化粧品販売員のキャリアの在り方を見直していく必要がある。
  • 本社職は、化粧品メーカーのPR職の採用でSNSの知識が求められるケースが増加しているが、企業が求める人物像とのギャップが課題。
求人市場の動向を知る化粧品業界求人倍率レポート【2017年9月編】
 化粧品業界最大の求人メディア「アットコスメキャリア」および人材紹介サービス「化粧品人材バンク」を利用する約30万人超の会員データをもとに、毎月、最新の求人マーケットの動向をお伝えします。

■サマリー

・化粧品販売職の求人倍率は1.92倍(+0.60)
・化粧品本社職の求人倍率は1.09倍(▲0.04) ※カッコ内は前月比
・販売職では、契約社員などの有期雇用が中心となっており応募を集めることに苦戦。今後は化粧品販売員のキャリアの在り方を見直していく必要がある。
・本社職は、化粧品メーカーのPR職の採用でSNSの知識が求められるケースが増加しているが、企業が求める人物像とのギャップが課題。

■「販売職」の求人マーケットの動向

 引き続き倍率は上昇を続け、9月の求人倍率は1.92倍となった。厚生労働省の発表によると、有効求人倍率はバブル期を上回る高水準になり、化粧品業界に限らず社会全体で人手不足が深刻化している。

 また、6月には正社員の有効倍率が調査開始以来初の1.0倍越えと発表された。人が採れないため正社員採用に切り替える企業が増え、求人が増えたことが一因だと考えられている。

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