クローダジャパン、マンゴー種子脂の好スタートに手応え

C&T 2017年12月15日号 46ページ

クローダジャパン、マンゴー種子脂の好スタートに手応え
 海外とのネットワークを活かして化粧品原料を展開しているクローダジャパンでは、国内の滋賀工場で独自の吸着精製技術を利用した植物油製品CROPUREシリーズの製造を行う。

 2017年から取扱いを開始した「CROPURE MANGO BUTTER」(マンゴー種子脂)がスキンケア用途で切った好スタートが呼び水となり、第2ステップへ踏み出す形でヘアケアでの提案にメーカーの関心が注ぎ始めている。

 クローダジャパンは、末端の愛用者が製剤の特性を想起するうえでマンゴーフルーツが秘めた高級感が有利に影響することや、また実際にスイーツなど食品の領域に「マンゴートレンド」が起こっている点を注視していた。

 「食」とコスメは密接とはいえないまでも相応な関連性があることは、当初は聞き慣れなかった「フードコスメ」が一定の市場を形成したことや、またお茶や日本酒を使った化粧品が数多く流通している実態が証明している。

 また、マンゴーと人類の結びつきは古く、世界最大の生産国であるインドでは、その栽培に4000年以上の歴史があるとされている。

 さらに、歴史に関連づけて宗教とマンゴーの関連性に目を向けると、ヒンズー教では万物を支配する神「プラジャパティ」の化身とされる神聖な果実として崇められている点などは、メーカーが販促ストーリーを練り上げる際の好材料となりそうだ。

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