化粧品の裏を見るとずらっと書かれている成分表記。
気にはなるけど、いまいち見方が分からない…という方が多いと思います。
今回は「成分表記を見て化粧品を選ぶ方法」についてご説明します。
2001年4月より、化粧品の容器や箱に、
含まれる全ての成分を表示することが義務づけられています。
配合されている全成分の名称を表示することで、
消費者には化粧品を選びやすくし、
企業側には品質や安全性確保の責任をもたせるための義務付けです。
以前の記事(化粧品を正しく理解する!化粧品の全成分表示の見方①)で
「化粧品で配合量1%以上の成分は多い順に記載されている」
と記載しました。
一方、1%以下の成分は順不同に表示されます。
1%以下でどの成分をより最初の方にもってくるかで、
何を薦めているのか、ある程度見ることができます。
植物のエキス類(レモン果実エキス、アロエ葉エキスなど)やオイル類(アーモンド油、ヒマワリ油など)、
有名な保湿成分(ヒアルロン酸ナトリウムや水溶性コラーゲンなど)は比較的先に記載される傾向にあります。
人気の成分ならば大量に入れればいいのでは?と考えることもできますが実はそうではありません。
多くの成分が入っていればその分「組み合わせ」「配合量のバランス」がとても重要になってきます。
化粧品を試作してみるとよくあることですが、
あるエキスを入れた途端にローションが濁ってしまった、
配合量を0.1%変えただけでクリームが油っこい使用感になってしまった、
ということがあります。
成分の配合目的も最初の方か末尾の方かで予想することができます。
エタノールを例にとると、
多くの方が「スース―する」「清涼感がある」と想像されるでしょう。
実際マウスウォッシュや男性向け化粧品では
清涼感のために10%以上配合されることもあり、
その場合は全成分表示の最初の方に「エタノール」と表記されています。
ですがエタノールは植物エキスの抽出溶媒として含まれるだけのパターンもあり、
その場合は1%を下回り、末尾の方に記すことが多いです。
エタノールの清涼感が苦手な方(アレルギーは除きます)は
このようにして判断してみると選びやすいかもしれません。
しかし実際に見ると「この成分以降が1%以下です」と書いてある訳ではないため、
実物をじっくり見ても
「おそらくここまでが1%以上だろう」という想像までというのが現実です。
ただ、成分を知っていくとその分選択の幅を拡げることができます。
たとえばシャンプーではノンシリコンが好き、
泡は立ちにくいけどアミノ酸系が好み、
やっぱり香りで選びたいなどそれぞれに趣向があります。
そんな時に決め手となる成分を知っておくと、
新製品が出たときに製品の裏を見て『これはよく使うタイプに近い』
など選び方の目線が変わり、
もっと自分好みの製品を見つけやすくなるかもしれません。
早速、お手持ちの化粧品の成分をご確認してみてはいかがでしょう?
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