ブルーベル・ジャパン、ライフスタイルアイテムとして香水市場を拡大

C&T 2018年3月15日号 80ページ

ブルーベル・ジャパン、ライフスタイルアイテムとして香水市場を拡大
 柳沢奈保氏がブルーベル・ジャパンに入社してから今年で17年目。同社は成長軌道を歩み続け、ついには香水業界№1のポジションを確立するに至った。

 もちろんその道のりは平坦ではなく、試行錯誤もあったが、柳沢氏は何事にも前向きに取り組む姿勢を貫き、香水売場は百貨店で存在感を高めつつある。それには様々な業界で積んできたキャリアが役立ったのかもしれない。

 百貨店における一定のプレゼンスを確立した同社は、次の目標として一般流通での売場支援に着手し、香水をより魅力的にみせる提案に力を注いでいる。業界№1としての挑戦は、これからも続く。

香水に成長性を感じブルーベル・ジャパンへ
業界2番手なら、これからもっと伸びる

 ――先ずはブルーベル・ジャパンに入社するまでの職歴をおきかせ下さい。

 柳沢 日本女子大学で数学を専攻したので、卒業後は当時ニーズの高かったシステムエンジニアになり、その後は専業主婦になるだろうと何となく考えていた。しかしアルバイトをしていた外資系化粧品会社での仕事がおもしろかったので、描いていた人生が全てではないと思うようになった。

 ただ、色々なことにチャレンジすべきだと考え、卒業後は東急ホテルチェーンに入社し、キャピトル東急ホテルに配属された。そこでフロント担当として接客のおもしろさを経験し、社会人として多くを学んだが、3年ほどで新しい分野に挑戦したいと思うようになった。

 英語を学んでいたので、それを活かそうと西オーストラリア法定通貨であるカンガルー金貨の日本支社に入社し、そこに4年ほど在籍した。大手商社への販促を担当したが、金貨は主に投資用として扱われる商材であり、もっと一般的な消費材を扱う仕事がしてみたいと、広告代理店である第一企画にアカウントエグゼクティブとして入社した。

 ここでは外資系企業の担当として様々な分野の商材を扱った。海外出張も経験する中、今度は外資系企業のマーケティングポジションにつきたいと思うようになり、3年の経験を積んだ後に米大手消費財メーカーであるサラ・リーに転職した。

 そこでは「ヘインズ」や「チャンピオン」のTシャツやアンダーウェアの広告や販促を担当し、プロダクトマネージャーとして様々な流通ネットワークについて学んだ。

 しかし日本の男性用軽衣料市場サイズは限られており、販促や商品開発を工夫してもシェア争いになってしまう。もっと市場が大きくなる可能性のある商品を扱いたいと考え、2001年に入社したのがブルーベル・ジャパンだった。

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