ヘアケア市場、成熟期迎えるも話題性豊富に

週刊粧業 2018年5月21日号 1ページ

ヘアケア市場、成熟期迎えるも話題性豊富に
 週刊粧業は、長くヘアケア領域を重要な商品ジャンルと位置づけ、特集企画を継続してきた。今回は、展開チャネルや価格帯の垣根を取り払い、視界を広めた格好で多くの領域の取材対象から協力を得ることができた。

 具体的にいうと、多くの愛用者へと行き渡る確率が最も高い卸流通のほか、説明によって特徴が打ち出しやすい通信販売など、一極へ偏らない商流からヘアケア製品の販売動向を集めることが叶った。

 大手の技術力でなければ実現しない機能性に対し、ここへ来て一群を形成すべく自然派が台頭してきており、2大潮流を形成している。

直近では市場規模が横ばい推移に
自然派志向を受け商品導入続く

 シンクタンクの矢野経済研究所は2017年9月、「ヘアケア市場に関する調査(2017年)」(調査期間=2017年6~8月)と銘打った報告データを発表し、その市場規模全体を捉えた動向のほか、カテゴリー毎の傾向やトピックをあぶり出した。

 これによると、各カテゴリーの総和となる2016年度のヘアケア市場規模は、前年度比0.6%増の4408億円で、ほぼ横ばい推移となっている。

 このうち、52.6%と構成比が最も高い「ヘアケア剤市場」の市場規模は2.3%増の2320億円で、堅調な推移となった。

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