ライオン、新社長に掬川専務が昇格、濱社長は会長に

粧業日報 2018年11月8日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 掬川氏は既存事業、濱氏は新事業に軸足、2トップ体制で飛躍へ
  • 理想家の濱氏と現実家の掬川氏の二人三脚で実行スピードを加速
ライオン、新社長に掬川専務が昇格、濱社長は会長に
 ライオンは11月5日、鉄鋼会館で記者会見を開き、2019年1月1日付で掬川正純専務執行役員(59)を社長に昇格し、濱逸夫社長(64)が代表権のある会長に就任することを発表した。

 掬川氏は、東大農学部林産学科を卒業後、1984年4月にライオンに入社。基盤技術研究を約10年担当した後、ファブリックケアの商品開発を10年以上担当するなど、20年以上にわたり研究畑を歩いた。2008年1月にファブリックケア事業部長、2010年1月に執行役員ハウスホールド事業本部長に就任し、営業全般も担当。その後、オーラルケア・ビューティケア・薬品事業を統括するヘルス&ホームケア事業本部やウェルネス・ダイレクト本部、国際事業本部、化学品事業全般の責任者など、事業全般にわたる様々な経験を経て、現在に至っている。

 同社では、濱氏の社長在任中に、2度にわたる中期経営計画「V-1計画」「V-2計画」で収益性の向上に一定の目途をつけ、2030年に向けた「経営ビジョン」と2020年までの中期経営計画「LIVE計画」で中長期的に進むべき方向性を示せたことから、7年ぶりのトップ交代で若返りを図ることにした。

 会長・社長の2トップ体制を組むことで、激変する環境変化に対して、よりスピーディに対応できる経営体制を構築していく。

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