小田急百貨店新宿店、新ブランドの導入で回遊率向上

週刊粧業 2019年2月25日号 5ページ

小田急百貨店新宿店、新ブランドの導入で回遊率向上
 小田急百貨店新宿店は、新宿駅直結で利便性が高く、訪日外国人観光客による売上も非常に大きい店舗となっている。2019年1月21日には、免税手続きカウンターを移設し面積を拡充するなど、より訪日外国人観光客が買い物しやすい環境を整えた。

 本館2階の化粧品売場は、現在50カウンターを展開しており、各ブランドのリニューアルや新ブランドの導入を行うことで、国内外の新たな客層を取り込むことにも成功している。

 西山弓香MD推進部・服飾品担当マーチャンダイザーに化粧品売場の戦略について話を伺った。

ツーリストの増加で売上好調
新規ブランドも続々と導入

 2018年の化粧品売場の売上高は、前年比で15%増え、客数も20%拡大した。

2018年末頃までは、ソーシャルバイヤーと呼ばれる中国の代理購入業者による売上が占める割合が大きかったため、今年1月1日に中国で「電子商務法」が施行されたことによるマイナス影響も懸念されたが、今年1月の売上高も前年割れすることなく、前年比2~3%増で推移しているという。

 「ツーリストのお客様が増えていることが、売上に大きく貢献している。お買い求めいただきやすい価格の商品の売れ行きが好調となっており、以前と比べると客単価は下落しているものの、客数が増えていることでカバーできている」(西山氏)

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