オルビス、企業価値向上へ独自性のあるCSR活動を追求

C&T 2018年12月17日号 88ページ

オルビス、企業価値向上へ独自性のあるCSR活動を追求
 オルビスでは1987年の創業以来、事業と一体化した環境負荷の低減を積極的に推進し、化粧品業界でほとんど前例のなかった簡易包装やスキンケアの詰め替え用商品をいち早く導入するなど、「100%オイルカット」に象徴される、常識にとらわれないオルビスならではの取り組みを行ってきた。

 2002年からは国内外(山梨県・フィジー共和国)での森づくり活動をスタートし、現在も継続的に支援を行っている。

 同社の環境活動と被災地支援を一括で担う「ソーシャルアクションチーム」の小川洋之リーダーに、企業価値を向上させるオルビスならではのCSR活動について話を伺った。

森林整備を中心とした環境保全活動に注力
長期的なCSR活動が企業価値向上へ

 オルビスでは、主力販売チャネルである通信販売がカタログの発行等で多くの紙を消費していたこともあり「少しでも還元できれば」との思いから、2002年より公益財団法人オイスカと協働で植林を中心とした環境保全活動を展開している。

 国内では、虫害に悩んでいた「武田の杜」(山梨県甲府市)での森林整備活動を2002年4月からスタートし、「金銭的な支援だけではなく、社員一人ひとりが現地で実際に汗を流すことに意義があると考え、多くの社員がボランティアで活動している。

 春に苗を植え、夏に下草刈りをする地道な活動を繰り返す。豊かな自然が体感できる恒例の社内イベントとして定着することで、社員の環境意識は徐々に高まり、環境活動が当たり前のこととして社内に浸透し、その後の森づくりへとつながる大きなきっかけになった」(小川氏)という。

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