筑波大・藤田医大、経皮感作小麦アレルギーの関与遺伝子を特定

粧業日報 2019年9月17日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 食物アレルギーの発症機序の解明やより良い治療法、発症予測法の開発へ
筑波大・藤田医大、経皮感作小麦アレルギーの関与遺伝子を特定
 筑波大学医学医療系の野口恵美子教授、藤田医科大学の松永佳世子教授、矢上晶子教授、理化学研究所の秋山雅人リサーチアソシエイト(研究当時)、玉利真由美チームリーダー(同)、国立成育医療研究センター研究所の斎藤博久所長補佐らの国内多施設共同研究によるグループは、化粧品などの直接肌に触れる成分にも含まれ、皮膚から入ってアレルギーを起こす症例があることが知られている経皮感作小麦アレルギーと関連する遺伝要素の解明を試み、その同定に成功した。

 研究では、経皮感作小麦アレルギー患者の全ゲノム関連解析を行い、病気のなりやすさ、なりにくさに関わる遺伝子がHLA-DQ領域とRBFOX1領域に存在することを見出し、発症に関連するHLA-DQアレル型を同定した。

 なお、小麦アレルギーに対して全ゲノム関連解析を応用した研究としては初めての成果で、この研究成果は7月10日付で、国際科学誌「Journal of Allergy and Clinical Immunology」にオンライン公開された。

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