ホシケミカルズ、日本初の化粧品保税工場で3つの国際認証を取得

週刊粧業 2019年9月30日号 6ページ

ホシケミカルズ、日本初の化粧品保税工場で3つの国際認証を取得
 化粧品OEMのホシケミカルズでは、国内クライアント企業の海外進出をサポートするため、沖縄ヤマト運輸と連携し、那覇空港に隣接する「沖縄グローバルロジスティクスセンター(サザンゲート)」内に沖縄充填工場を構え、ヤマトグループの物流ネットワークを活用し、製造から物流、通販サイト運営、販促支援などをワンストップで行っている。

 同工場は、通関手続きや関税の負担が軽減される日本初の化粧品保税工場で、2018年12月にハラール認証を、2019年1月にECOCERT・COSMOS認証を取得した。

 また、2018年7月にはバルク製造拠点の群馬・埼玉両工場で化粧品GMP(ISO22716)の認証を取得した。

 国際基準の品質管理体制が構築され、製品に対する信頼性が高まったことにより、国内クライアント企業の海外向け製品だけではなく、海外企業からのOEM受注も拡大傾向にあるという。

 「国内クライアント企業は中国や韓国、台湾への進出を皮切りに、マレーシアやインドネシアなどのイスラム圏も含め、幅広いマーケットを視野に入れたアウトバウンドが活発になってきている。『保税工場』『ハラール』『ECOCERT・COSMOS』の認証を全て取得しているOEM企業は国内にはなく、アジアのほぼ全域とオセアニアへの進出支援で豊富な実績を持つことが当社の強みだ」(企画開発室広報 平地祥子氏)

 アウトバウンド向けのOEMでは、桃の葉エキスやハトムギ、酒粕などの和素材を配合したスキンケア製品の受注が増えているという。さらに、まつ毛美容液やアミノ酸系シャンプーなどの「日本では知られているが、海外ではまだ認知が広がっていないようなアイテムへの依頼も増えている」(平地氏)という。

 「OEMでは、国内クライアント企業のアウトバウンド製品の受注増に加え、海外企業との直接取引も増えている。また、海外企業が自国だけでなく、別の国へ進出する動きも活発化しており、グローバル規模で処方が蓄積されている。このため、以前よりもスピード感のあるアウトバウンド用製品の受注対応が可能になっている」(平地氏)
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