ネオネクリエーション、焼き物とフレグランスの融合進める

週刊粧業 2019年10月21日号 38ページ

ネオネクリエーション、焼き物とフレグランスの融合進める
 ネオネクリエーションは、近年のフレグランス需要の高まりに伴い、安定的に受注量が増加している。ヨーロッパ製ガラス容器は品質とデザイン性の高さから、ニーズが高まっているという。

 ガラスに使用する原料にはノルマンディ地方の珪砂を用いており、これにより透明度の高いガラス精製を実現している。

 また、粘度の高い素材を使用することで高いデザイン性を実現しているほか、EUでは製造装置改良の技術も進んでいるため、ガラス容器の効率的な生産が可能となっている。

 こうした品質やデザイン性のほか、耐香料性という面でもガラス容器の需要は高い。

 世界的に環境対策への意識が高まっている中で、リフィルに対応したガラス容器も求められており、従来のカシメ式容器だけでなく、ネジ式容器のニーズも増えているという。

 EUでは世界に先駆けて環境規制が行われたことから、各社はいち早く環境規制への対応を実現した。リユースという観点から、リフィル容器は国内外で注目を集めている。

 同社は伊万里焼・有田焼のフレグランス容器を開発しており、今年11月に発表を予定している。佐賀県の多孔質な磁器と異素材の磁器を組み合わせたフレグランス容器として、リフィルも可能となる。

 そのほか、今年設立15周年を迎えるにあたり、有田焼とラグビーを掛け合わせたフレグランス容器「LUGBY MANIA」を企画するなど、ユニークな取り組みを行っている。

 「陶磁器をフレグランス容器に用いるという文化は16世紀頃から存在している。当社で開発している焼き物容器もリフィル対応により、半永久的に使用することができる。21世紀の新しい技術によって、日本の焼き物文化と香りの融合を進めていき、高級感とサステナブルを両立する製品づくりを進めていきたい」(竹内社長)
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