日本コルマー、化粧品開発展で価値創造型の新製品を多数展示

週刊粧業 2020年1月20日号 5ページ

日本コルマー、化粧品開発展で価値創造型の新製品を多数展示
 化粧品・医薬部外品OEM・ODM国内最大手の日本コルマーは、国内7工場・5研究所体制でスキンケアからメークアップ、ヘアケアまであらゆる化粧品を開発製造できる体制を整える。

 第10回化粧品開発展では、「ミレニアルピンク」をテーマカラーにデザインした展示ブースで、「日本コルマーが考える高付加価値」をキーワードに開発した新製品を展示する。

 今回は展示製品を増やし40品目以上を並べる。

5つのトレンドワードを抽出
コンセプトストーリーも充実化

 同社は、国内に工場併設型の3つの研究所と独立型の2つの研究所の計5研究所・研究員160名体制で、化粧品の処方開発から原料素材の基礎研究、ヒト臨床試験による有効性評価まで一貫して行っており、年間で開発する新製品数(改良品を含む)は約1000SKUにのぼる。

 独立型の横浜研究所(神奈川)とスキンリサーチセンター(大阪)ではそれぞれ、独創性のある製剤開発と自社オリジナル原料の研究開発・有効性評価および新たな評価試験法の確立に取り組んでいる。

 特に横浜研究所では、新たな製剤開発が進み、クリーム水準の保湿力を備えたローションなどの開発に成功したという。



 今回の出展にあたり、同社は「高付加価値」を自社独自の視点で捉え直し、製品に落とし込んだ。

 OEM製品のカテゴリーや販売チャネルなど様々な傾向要素からトレンドキーワードを抽出し、展示ブースでは「プレステージスキンケア」「新規技術」「フォトジェニック」「クリーンビューティー」「高機能メークアップ」の5つのテーマを設けて開発製品を展示する。

 マーケティング部の別所侑香氏は「近年はブランドのコンセプトやストーリー性が製品の付加価値を上げる要素として重要度が高まっている。

 そのため、商品企画や販促などにそのまま使えるような状態で提供するODM案件が増えている」と話す。

 そうした傾向を踏まえ、展示ブースでも自社開発原料を用いた独自のコンセプトによるスキンケアシリーズを中心に用意しているという。

 さらに、業界トレンドの分析・抽出はあらゆる化粧品の開発・生産を行っている同社の強みの一つであることから、ブース内では紹介しきれない製品とともに情報を提供していく予定だ。

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