花王、CDPから「水」の分野で最高評価を獲得

粧業日報 2020年2月14日号 5ページ

花王、CDPから「水」の分野で最高評価を獲得
 花王はこのほど、国際NPOであるCDPが実施し、世界の調査対象企業2435社が回答した「水」対応に関する調査において、積極的な取り組みが高く評価され、最高評価である「Aリスト企業」に選定された。2016年、19年に続き、3回目の選定となる。

 また、1月に同じく「Aリスト企業」に選定された「気候変動」分野に続き、CDPにおける2つ目の選定となった。

 花王グループは、水と密接に関わり、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでいる。2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定し、19の重点取り組みテーマを設定。経営にESGの視点を導入することで、事業の拡大と消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供を推進している。

 今回の水分野におけるAリスト企業選定では、ESG戦略の重点取り組みテーマとして「水保全」を掲げ、国内外の工場における水使用量の削減や節水製品の提供など、自社だけでなく、消費者、ビジネスパートナーといったさまざまなステークホルダーと協働で行う「いっしょにeco」の活動や、水の抱える課題が花王のビジネスに及ぼすリスクや機会についての積極的な開示が評価された。

 選定を受けて、執行役員 ESG部門統括のデイブ・マンツ氏は、「CDPの『水』の調査において、『Aリスト企業』に選定されたことを大変喜ばしく思う。今回の選定は、経営に環境・社会・ガバナンスのESGの視点を導入することでイノベーションを生み出し、消費者のサステナブルなライフスタイルを送りたいという思いや行動に応え、こころ豊かな『Kirei Lifestyle』に貢献していくという、当社の姿勢を後押しするものと受け止めている」と語っている。
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