セティ、ハウスダストから肌を保護する多機能性原料を提案

週刊粧業 2020年6月8日号 11ページ

セティ、ハウスダストから肌を保護する多機能性原料を提案
 フランスの有力化粧品原料メーカー・シラブ社の日本販売総代理店を務めるセティでは、肌の保護に加えてリフトアップ効果も持つシラブ社の多機能性原料「フィルムエクセル」が新データを取得したことから、販促を強化している。

 フィルムエクセルは、タラ種子と紅藻を出発原料とする天然由来の糖ポリマーで、持続性のあるしなやかな非閉塞性フィルムを形成し、スキンケアをはじめメークアップやヘアケアなど幅広い用途に対応している。

 今回、新たに取得したデータは、病原菌(黄色ブドウ球菌)やハウスダスト(ダニ)、大気汚染(粒子状物質=PM)に対する保護作用で、フィルムエクセルを0.5%配合することにより、病原菌とハウスダスト、大気汚染によって分泌される炎症性サイトカインをいずれも有意に抑制することが確認された。

 「今回の新データでは健康な肌で免疫力が落ち、バリア機能が低下して弱った肌を保護するフィルム効果が得られた。新型コロナウイルスの感染拡大によって在宅時間が増え、ライフスタイルが変化する中、室内でもハウスダストによって肌のバリア機能が低下する要因がある。フィルムエクセルは元々、アルコールなどの刺激から肌を保護する効果もあり、ウィズコロナの時代に欠かせない原料として販促を強化していきたい」(同社)

 新規原料では、肌の菌バランスを整えて乾燥肌をケアする「ラクトビオチル」の提案を、今年から新たに開始している。

 同原料は、乳酸菌(ラクトバチルスアリゾネンシス)をホホバとともに培養するシラブ社独自の生物模倣型アプローチにより開発され、肌フローラバランスの維持と皮膚バリアの補強、表皮再生の活性化により、乾燥肌の肌質を改善するという。
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