外出自粛期間前後の化粧品購入に関する意識調査

訪販ジャーナル 2020年6月29日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 自粛明けも98%が化粧品のオンライン購入を希望
  • 外出自粛をきっかけにオンライン購入、メーカーのEC化が加速
  • 購入金額も47%が「増えそう」と回答
外出自粛期間前後の化粧品購入に関する意識調査
 化粧品ECプラットフォームを運営するノインは、5月28日~6月3日にかけて、全国のNOIN登録ユーザー2350名を対象に、「外出自粛前後における化粧品購入に関しての意識調査」を実施した。



 その結果、初めて化粧品をオンラインで購入した人の92%が「今後もオンラインで化粧品を購入したい」という意向を示しており、化粧品ECに期待するユーザーの需要は外出自粛後も増加する見込みであることがわかった。



 外出自粛期間中は化粧品を1〜2回購入した人が最も多いという結果になった。また、3~4回、5回以上を合わせると89%が外出自粛期間中に1回以上化粧品を購入していた。



 外出自粛期間中、65%がオンラインで化粧品を購入したと回答している。化粧品業界のEC化率が約6%であることを加味すると、急激にオンラインショップへの需要が増加したものと考えられる。



 また、化粧品を購入した場所で最も多かったのが「化粧品専門EC(NOIN、@cosme等)」(30%)で、次いで「ドラッグストア」が28%、「総合ECサイト(Amazon、楽天等)」が27%、「ブランド自社オンラインショップ」が6%、その他(百貨店オンラインショップ・バラエティショップ)という結果になった。

 外出自粛期間中には「スキンケア用品」を購入した人が最も多かった。また、アイメークやチークなどの「メークアップ用品」の購入も僅差で、外出機会が減った状況でも購入は思ったほど大きな落ち込みを見せていなかった。



 オンライン・オフライン問わず、化粧品購入の際には34%がSNSの口コミを参考にしていると回答している。インターネット上の情報が化粧品購入の際の意思決定に大きな影響を与えているといえる。

 また、新型コロナウイルスの感染防止の側面から、店頭での滞在時間を少なくするために事前に情報収集し、買うものを決めてから店頭に向かうようになったという声もあがっている。



 外出自粛期間が明けても、オンラインで化粧品を購入したい人が98%となった。また、同社がInstagram上で実施した別のアンケートでは、店頭でのプロモーションツールとして使われていたテスターに抵抗があるとの回答が79%となっている。



 これらを受け、外出自粛期間明けも化粧品購入における消費者行動は以前とは異なるものになると予想される。

 外出自粛期間が明けることで化粧品購入が増えそうと47%が回答している。増えそう・変わらないと回答した人では全体の92%となっており、需要が高まる見込みだ。
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