アルビオン、2020年3月期は8期ぶりの減収に

粧業日報 2020年7月2日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 新型コロナ感染拡大による2月以降の売上急減響く
  • メークが健闘するもスキンケアが苦戦
  • 業態店は9店増の33店に、将来的に全店で年商2億円めざす
  • 今年4月、国際事業本部内に海外教育部を新設
アルビオン、2020年3月期は8期ぶりの減収に
 アルビオンの2020年3月期決算は、売上高が前年度比3.5%減の662億4000万円、営業利益が41.5%減の79億円、純利益が43.2%減の53億3000万円となった。

 転売者によるインバウンド売上を計画的に抑制する中、越境EC・空港免税での販売拡大や日本人客の取り込み、将来を担う新商品の投入を進めたが、新型コロナウイルスの影響で2月以降の売上が急激に落ち込み、8期ぶりの減収となった。

 売上増減率については、国内が6.4%減、海外が15.9%増となっている。

小林章一社長

メークが健闘するもスキンケアが苦戦

 小林章一社長は、まず2019年度の事業活動を振り返り、「日本人のお客様づくりについては9月まで順調に推移し、消費増税の反動減も1月までに回復するなど想定通り進捗していたが、2月以降は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で大きくマイナスに転じてしまった」と総括した。

 実際、転売者によるインバウンド売上を計画的に抑制し、日本人客の売上拡大を目指していたことは数値上からも見て取れる。

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