ミリオナ化粧品、コスモス認証取得へ処方開発に注力

週刊粧業 2020年7月13日号 54ページ

ミリオナ化粧品、コスモス認証取得へ処方開発に注力
 ミリオナ化粧品は、各種認証に対応した処方開発や、オリジナル原料の開発など、引き続き精力的な研究開発に取り組んでいる。

 直近の取り組みと、事業展開について阪本雅哉代表取締役に話を伺った。

 ――研究開発についてお聞かせください。

 阪本 現在、コスモス認証取得に向けた処方開発に注力している。

 供給面など安定的に使える原料を見極めながら、より特長的な処方の開発を目指しており、乳化処方の開発や洗浄剤系のコストダウンに取り組んでいる。

 さらに、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)配合の医薬部外品の承認も取得した。クリーム・ローション・ミルク・美容液の4つで申請を進めている。また、指定医薬部外品についても申請中だ。

 アルコール製剤と非アルコール製剤(塩化ベンザルコニウム)について、それぞれジェルとローションを開発した。部外品対応を強みとするOEM・ODMメーカーとして、このタイミングで申請に踏み切った。

 沖縄・今帰仁村で実施しているサトウキビ葉エキスの試験栽培は約300㎏を収穫し、乾燥若葉の成分解析を進めている。フェルラ酸のほかにも、珍しい抗酸化成分が見つかっており、健康食品分野への応用について研究を進めている。

 さらに、アルブチンの類似構造を持つ成分も新たに確認されている。そのため、化粧品原料として美白効果も期待できる可能性がある。安全性などの各規定値が出揃ってから本栽培をスタートさせる予定だ。

 ――コロナ禍の影響についてお聞かせください。

 阪本 5月は一時的に売上が落ち込んだものの、現段階で6、7月は例年通りの受注をいただいている。おそらく今期は微増収で着地するとみている。

 今後、ウィズコロナの生活がより定着していけば、消費も戻ってくるのではないだろうか。クオリティ・コスト・サービスの両立に、これまで以上に意識的に取り組んでいかなければいけない。

 来期以降については不確定要素も多いが、今期と同様に売上高15%増の63億円を目指す。
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