2021年エステティック業界、新たなビジネスモデルで市場拡大へ

週刊粧業 2021年4月5日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 住宅地に立地するサロンが有利課題の人材不足はやや改善傾向
  • 競合する業種が増加する中で健康ニーズを掴んで市場拡大へ
2021年エステティック業界、新たなビジネスモデルで市場拡大へ
 矢野経済研究所の推計では、2020年度のエステティック業界の市場規模を前年度比5.3%減の3436億円と見込んでいる。

 昨春の緊急事態宣言下では、多くのサロンが店舗の営業休止を余儀なくされたが、段階的に宣言が解除された5月中旬から6月には営業を再開し、以降、来店客数には一定の戻りがみられる。

 エステティック業界の発展と向上を推進する「エステティックグランプリ」(以下、エスグラ)発起人の一人であり、人気オーガニックエステティックサロン「フルーツルーツ」の経営者としても知られる榎戸淳一氏に、エステティック業界の現状と今後の展望を伺った。

住宅地に立地するサロンが有利
課題の人材不足はやや改善傾向

 ――近年の業界動向を教えてください。

 榎戸 2020年のエステティック業界は、コロナ禍の影響は受けたものの、比較的影響は限定的で、既存顧客としっかりと信頼関係を築くことができているサロンはそこまでダメージを受けていないと感じる。

 さらに、エステティック業界に限ったことではないが、コロナ禍で、三密になりやすい繁華街へ足を運ぶことがリスクとなったことにより、特に新規顧客獲得において、住宅地に立地するサロンに多少利があったのではないか。

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