花王、21年12月期第1四半期は減収減益

粧業日報 2021年5月21日号 1ページ

カンタンに言うと

  • トイレタリー・化粧品は想定通り、ケミカルは想定上回る進捗
  • 手指消毒液は前年の2.4倍で推移、シェアは3倍の35%に
花王、21年12月期第1四半期は減収減益
 花王の2021年12月期第1四半期連結業績(IFRS)は、売上高が前年同期比5.1%減(為替の影響を除く実質5.7%減)の3205億5800万円、営業利益が21.2%減の309億3700万円(営業利益率9.7%)、税引前利益が9.1%減の339億100万円、当期利益が3.5%減の257億1900万円となった。

 トイレタリーは、昨年の特需の反動による市場縮小で前年同期を下回るものの、計画通りの進捗となっている。化粧品は、日本・欧州ともに外出規制の影響を大きく受け、期初の想定通り前年同期を下回るが、3月より回復基調がみられる。

 一方、ケミカルは、対象業界が回復するとともに、殺菌・洗浄用途の油脂誘導体製品が好調に推移し、前年同期・計画を上回る状況となっている。

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