カネダ、ラズベリー由来の多機能抗菌ブースター 環境配慮型原料の提案に注力

週刊粧業 2021年5月17日号 16ページ

カネダ、ラズベリー由来の多機能抗菌ブースター 環境配慮型原料の提案に注力
 カネダは、第10回CITE JAPANにおいて、SDGsに対応した国内外の植物由来製品や環境負荷の低い製品をメインに展示を行う。

 DSM社からは、COSMOS、HALAL、VEGANなど様々な認証に対応し、刺激緩和や持続的な保湿効果など高い機能性を備えたロングセラーの保湿原料「PENTAVITIN」のほか、アルパフロールシリーズ「エーデルワイス」「アルプシーバム」などの防腐剤フリーの新しいグレードを紹介する。

 アシュランド社からは、植物由来のヘアセットポリマー「STYLEZE ES‐1」「Styleze CSP」や、ラズベリー由来の多機能抗菌ブースター「Phyteq Raspberry」を紹介する。

 STYLEZE ES‐1は、湿気に強く、カールの持続力が高いのが特長で、ヘアムース製品などに適している一方で、Styleze CSPもヘアスタイリング製品に強いホールド感を保持することができ、ヘアジェル製品などに最適だ。

 クリーンビューティー志向が高まりつつある中で、抗菌剤についても生分解性や持続可能性があり、かつ高い効果が得られるものに注目が集まっている。

 アシュランド社のPhyteq Raspberryは、AIを駆使し化粧品原料として開発されたラズベリーケトンであり、多機能な効果を持つ抗菌ブースター原料だ。防腐機能だけでなく、抗酸化やコラーゲン合成促進などのスキンケア効果も兼ね備えている。

 その他にもサステナブルな原料の展示を予定しているのに加え、自社製品の流動パラフィン「ハイコールシリーズ」も展示予定だ。

 さらに同社は、昨年、ホームページをリニューアルし、原料の検索データベースも整備したほか、メールマガジンを通じて情報発信を行うなどデジタル施策に注力してきたという。

 今回の展示会においても、資料のデジタル化を行うなどして接触機会を減らしつつ、その他感染対策を徹底していく。
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