コーセー、額の日やけが顔全体の悪印象を誘発することを発見

粧業日報 2021年8月3日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 万全のUVケアでマスク生活における日やけムラの回避へ
コーセー、額の日やけが顔全体の悪印象を誘発することを発見
 コーセーは、頬と比較すると色が暗い部位である額に着目し、その一因として額にあたる紫外線曝露量が多いことを突き止めた。また、印象評価では、額の色が頬に対して暗くなると、顔全体がネガティブな印象になるという回答を得た。

 昨今では、マスクの着用が常態化したことで、マスクを透過する紫外線によって生じる頬の色ムラに加え、露出している額の日やけのリスクが高くなることから、部位によって肌の色に差が出てしまう「日やけギャップ」が生じやすくなることが想定される。それを回避するためには、顔全体への念入りなUVケアが欠かせないという。

 研究では、311名を対象に額と頬の色を比較したところ、額は頬と比較して色が暗い傾向にあることがわかった。実際に、太陽の方角を向いた際の紫外線曝露量が、肌に蓄積的なダメージを与えるUVA、短時間で肌への作用が強いUVBともに、頬と比較して額の方が多かった。



 続いて、標準顔のAと、Aの額の肌の色のみを暗く処理したBを用意し、印象評価を行ったところ、変化させた部位は額だけにも関わらず、Bの方が「疲れて見える」、Aの方が「若々しく見える」などの回答が得られ、額の色が顔全体の印象を左右し、額が暗いことでネガティブな印象を与えることがわかった。



 同社ではすでに、紫外線で紫に変わる塗料を塗ったマネキンに不織布マスクを着用させ、太陽光線に含まれる紫外線に見立てた紫外線ランプを一定時間当て、不織布マスク着用時の日やけの仕方を可視化する模擬実験を行っており、その「ムラやけ」「スキマやけ」のリスクについて、オンラインサイト「Maison KOSÉ」にて情報を発信している。



 これに加えて、前髪を下した髪型の場合でも、額の紫外線をカットすることができず、「前髪越しやけ」の恐れがあることも、今回新たに検証した。

 額の日やけにおける知見が加わったことで、コロナ禍のマスク生活では、例年よりも素肌の「日やけギャップ」が生まれやすいことを突き止めたことから、同社では例年以上に顔全体にしっかりと日やけ止めを塗り、紫外線から肌を守ることの大切さを、自社の紫外線情報サイトをはじめ様々なアプローチで、より多くの生活者に訴えていく。
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