資生堂 土田克彦研究員、日本生体医工学会「Young Investigator's Award」で最優秀賞を受賞

資生堂 土田克彦研究員、日本生体医工学会「Young Investigator's Award」で最優秀賞を受賞
 資生堂 みらい開発研究所の土田克彦研究員は、第60回日本生体医工学会(2021年6月15~17日)にて、「極微弱光計測技術を応用した皮膚酸化ストレスの非侵襲的評価」(東北工業大学との共同研究)というテーマで発表し、「日本生体医工学会Young Investigator's Award最優秀賞(医学系)」を受賞した。

 同賞は、若手研究者による独創性・新規性、萌芽性、医工連携分野への貢献が期待できる点を有する優れた研究演題に医学系・工学系の各部門でそれぞれに授与されるもので、主催する日本生体医工学会は、生物学における電子工学、機械工学などの方法、工学における医学、生物学的知見の応用に関する研究の発展、知識の交流・社会における事業振興を図ることを目的に、1962年に設立された。



 研究では、生体から自発的に発生する目には見えない極微弱光(バイオフォトン(UPE))の計測技術に着目し、UPE計測が皮膚の酸化ストレス評価に有用であることを示した。

 また、UPEが皮膚から発光するメカニズムの一端を解明した。さらに、顔全体という広範囲でUPEを可視化することに成功し、顔面の酸化ストレスには部位差があり、皮膚性状と酸化ストレスには関連があることを見出した。

 UPE計測技術は、試薬を必要とせず、肌を傷つけることなく検出できる方法であり、同社はこの技術を日やけ止めの効果の検証や、酸化ストレスに有用な薬剤の探索など、様々な研究へ活用している。

 また、皮膚の新たな評価方法として、化粧品研究に限らず医療分野など様々な領域への貢献も期待されている。
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