資生堂、世界で初めて高精度な「たるみ」評価法を開発

粧業日報 2021年10月26日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 「たるみ指数」から見た目の年齢変化を正確に推測
資生堂、世界で初めて高精度な「たるみ」評価法を開発
 資生堂は、世界で初めて定量性のある高精度な「たるみ」評価法の開発に成功した。

 一般的に、重力による顔の皮膚組織の変形で発生する「たるみ」は、肌のはり、脂肪の蓄積、表情筋の衰え、表皮や真皮の老化など、複合的な要因が複雑に絡まって引き起こされるものであり、これまで見た目年齢に大きく寄与する「たるみ」を評価する方法としては、画像を用いた視感判定が一般的だったが、判定者の主観に影響され、再現性良く評価することが難しいという課題があった。

 今回、3次元カメラを用いて全顔の形状を撮影し、姿勢を変えたときに発生する「重力による顔の体積変化」を数学的テクニックにより変換することで、精度よくかつ客観的に「たるみ」を評価できる「たるみ指数」を開発した。

 評価法の検証には、「たるみ」に効果のある素材を配合した試作品を、独自の美容法を組み合わせた使用ステップにより被験者が2週間連用するテスト結果を活用した。

 この結果、新規の「たるみ」指標を用いた「たるみ」評価により、これまで精度良く評価することが難しかった「顧客の効果実感」を確実に捉えることができるようになった。

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