アンチエイジング、エクソソームとビタミンC誘導体が好調

週刊粧業 2021年12月6日号 14ページ

アンチエイジング、エクソソームとビタミンC誘導体が好調
 来年設立10周年を迎えるアンチエイジング(牛島美樹社長)は、2012年の設立以来ヒト幹細胞培養液を専門に化粧品原料を供給し続けている日本のヒト幹細胞培養液におけるパイオニア企業で、今年1月に販売を開始したヒト幹細胞培養液「RS Liposome 3.0 Complex」が好調だ。

 近年、ヒト幹細胞培養液は由来の細胞や製品への配合濃度による差別化が盛んに行われるが、化粧品原料では方向違いの議論と同社は指摘する。

 独自のローリングボトルで製造される同社のヒト幹細胞培養液「RemyStem」は様々なデータが得られているが、同じ細胞を使用しても培養条件が変われば、結果は全く違うものとなる。また細胞が変わっても、適切な培養条件でなければ、機能性成分の分泌は大きく変化するためだ。

 「RS Liposome 3.0 Complex」はリポソームした「RemyStem」にビタミンC誘導体を合わせた複合原料だ。このビタミンC誘導体「Pentide-C」はCITE JAPAN21アワード技術部門金賞受賞で話題となり引き合いが増加した。

 「Pentide-C」はビタミンCを細胞浸透型のペプチドで安定させたもので、ペプチドの機能により皮膚に浸透しトランスポーターに依存せず細胞に取り込まれるため生体内利用率が高い。ヒト幹細胞培養液の機能を最大限引き出すビタミンC誘導体だという。

 また、ハイブリッドエクソソーム「RemyEV-3」も好調だ。幹細胞が分泌したエクソソームと「RemyStem」のリポソームを融合し、皮膚への浸透や細胞の取り込みを高めたという。

 どちらの原料も浸透や細胞への取り込みがしっかりしている。浸透や機能性のデータが担保されているのが同社のヒト幹細胞培養液原料の強みだ。

 来年の創立10周年に向け新原料の開発など準備を進めている中で、10年間のデータの蓄積を1冊にまとめた総合カタログを1月の化粧品開発展で同社原料のユーザー等に向け配布する。

 単なる製品カタログではなく、ヒト幹細胞培養液と周辺技術を理解するための書籍ともいえる内容で「興味があれば当社ブースに足を運んでいただきたい」(同社)と語る。
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