セティ、アップサイクルに合致した天然由来の有効成分を提案

週刊粧業 2021年12月6日号 11ページ

セティ、アップサイクルに合致した天然由来の有効成分を提案
 セティでは、フランスの有力化粧品原料メーカーで天然由来の有効成分を得意とするシラブ社の日本総代理店を務める。

 同社では現在、「安心・安全」へのニーズが高まるウィズコロナで欠かせない原料として、病原菌(黄色ブドウ球菌)やハウスダスト(ダニ)、大気汚染(粒子状物質:PM)など、様々な外的要因による刺激やストレスから快適に肌を保護するだけでなく、即効的なハリ実感とシワ改善効果も持つシラブ社の多機能性原料「フィルムエクセル」の販促を強化している。

 フィルムエクセルは、タラ種子と紅藻を出発原料とする天然由来の糖ポリマーで、持続性のあるしなやかな非閉塞性フィルムを形成し、スキンケアをはじめメークアップやヘアケアなど幅広い用途に対応している。

 「フィルムエクセルは健康な肌を保護することはもちろん、バリア機能が低下し、既に炎症が起きている荒れ肌への保護効果も確認されており、非閉塞性で肌呼吸を妨げることなく非常に快適だ。ウィズコロナで高まっている安心・安全へのニーズに対応し、さらには用途や効果が多彩な点も大きな特長だ」(同社)

 シラブ社が開発・製造する天然由来の有効成分ではこのほか、環境に配慮した「アップサイクル」のトレンドに対応するスキンケア原料で、クランベリー果実のプレスケーキ(果実圧搾後の残渣)から成分を抽出し、横断的なエイジングケア効果を発揮する天然由来バイオペプチド「ぺプチリウム」を、今月より新たに提案している。

 ターゲットがピンポイントになる合成ペプチドの有効性とは異なり、アルギニンを豊富に含む天然由来のぺプチリウムは、表皮バリア機能を強化して皮膚の輝きを高めるほか、基底膜と真皮マトリックスの質を高めるなど、横断的なエイジング効果を発揮する。

 「白人とアジア人パネルで実施したレチノールとの比較試験では、レチノールでバリア機能の低下や赤みがみられたのに対し、ペプチリウムは副作用がなく、見た目印象の改善や肌の輝き、抗シワなどでより早く高い効果をもたらすことが確認された。有効性と安全性を両立したエイジングケア原料として、提案に注力していきたい」(同社)
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