ジェイオーコスメティックス、生産設備や研究開発力を強化

週刊粧業 2022年1月1日号 79ページ

ジェイオーコスメティックス、生産設備や研究開発力を強化
 ジェイオーコスメティックスは、製品のコンセプトの立案・開発から、研究、生産、販売に至るまでトータル的にサポートする。コロナ禍の影響はあったものの、強みの提案型OEMを一層加速させ、堅調に推移している。

 奥村直久代表取締役に話を伺った。

 ――2021年を振り返るといかがでしょうか。

 奥村 他社も同様だと思うが、メークアップについては、新製品、既存品のリピート回数ともに厳しい状況だった。また、コロナ以前と比べると、ロット数に関しても慎重なお客様が増えているように思う。

 ただ、当社はメークアップだけでなくスキンケアにも強みがあり、スキンケアの持ち直しは早かった。そのため、全体としては落ち込みを最小限に抑えることができたのではないか。

 既存顧客においては、スキンケアを展開する通販関連企業が好調に推移している。

 メークアップについても、数値的にはスキンケアほど戻ってきてはいないが、問い合わせや開発案件は継続的にいただいている状況だ。

 メークアップを中心とする本舗メーカーも、コロナ禍が続いていることもあり、販売のタイミングを伺っている様子はあるものの、様々なプロジェクトを立ち上げて、新たな仕掛けづくりや新製品の展開に向けた取り組みを進めているように思う。

 マスクがメークに与えた影響は非常に大きいが、マスクにつきにくいリップなど、ヒット商品も誕生している。マスクが外れなければ、メークアップが売れないというわけではないだろう。こうした状況下でも、やり方次第で新たな価値を提供することができると考えている。

 ――今後の展望についてお聞かせください。

 奥村 当社では、研究開発から最終製品までトータルサポートできる点を強みとしており、今後もそのスタンスだけは崩すことなく、より一層強くしていきたいと考えている。これからも、お客様のリクエストにプラスアルファの価値を付与できるような提案型OEMを推進していく。

 また、平時は目の前の仕事を回していくことに精一杯になりがちなため、こうした状況だからこそ取り組めることに力を注いでいる。現在は、次の山を越えるために、力を蓄える時期であると考えており、社内的にも色々な取り組みを進めている。生産設備も含め、研究開発力の強化にも取り組んでいる。

 なお、現地に足を運ばないとわからないこともあるものの、コロナ禍もオンラインを活用しながら海外顧客とコミュニケーションをとってきた。今後も、中国やアメリカをはじめ、海外展開に注力していく方針だ。
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