花王常務/カネボウ化粧品社長 村上由泰氏、コロナ禍の危機を成長の機会に

週刊粧業 2022年1月1日号 44ページ

2022年1月10日 12時30分

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 カネボウ化粧品を含む花王グループでは、2021年1月に「化粧品事業部門」と「DX戦略推進センター」を設立し、同年4月にはソフィーナビューティカウンセリングとカネボウビューティカウンセリングを統合し、新たに「花王ビューティブランズカウンセリング」が誕生した。

 構造改革が本格始動した昨年は、メリハリあるブランド育成が軌道に乗り、グローバル戦略ブランド(G11)が2ケタ伸長を果たす見込みだ。迎えた今年は、「パーパスドリブンなブランディング」「ESG視点の事業運営」「DX推進」の3つを軸に、ブランドの想いやパーパスをより明確に打ち出していくとともに、1人ひとりの顧客に寄り添いカスタマイズされた接客とサービスの提供を目指す。

 花王グループの化粧品事業部門と、DX戦略推進センターのトップを務める村上由泰氏に、昨年の振り返りと今年の抱負について話を伺った。

日本は苦戦も欧州・中国が
好調で売上・利益ともに伸長

 ――まずは2021年の業績について、改めて振り返っていただけますか。

 村上 2021年は新型コロナウイルスの感染拡大が想定以上に収束せず、前年より勢いを増して厳しい状況となりました。

 そうした中で、当社では一昨年から引き続き、コロナ禍による急速な変化を「危機」ではなく、これまで課題と認識してきた取り組みをより加速させる「機会」と捉え、構造改革やデジタルシフトの加速、美容部員の生産性向上、インバウンド依存からの脱却など、1つひとつの課題にしっかりと取り組んできており、組織としても着実に強固になってきている手ごたえを感じています。

 市場を振り返りますと、中国は一早く回復基調に転じたためダメージが少なく、ヨーロッパも日本よりコロナの感染者数が多い状況でしたが、比較的マーケットが早く回復しました。一方で、日本は一昨年に続き厳しい状況となり、当初は年間でプラス4%になると見込んでいましたが、20年比98~99%で着地となる見通しです。

 花王化粧品事業の実績としては、中国・ヨーロッパが日本のマイナスをカバーしたことで、グローバル合計での年間売上は前年をやや上回る形となり、利益も大幅に改善する見通しです。

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