アンチエイジング、エクソソームの問い合わせが増加

週刊粧業 2022年6月6日号 9ページ

カンタンに言うと

  • ローリングボトル培養法で差別化
アンチエイジング、エクソソームの問い合わせが増加
 今年8月に設立10周年を迎えるアンチエイジング(牛島美樹社長)は、日本のヒト幹細胞培養液におけるパイオニア企業として、ヒト幹細胞培養液を専門に化粧品原料を供給し続けている。2012年、日本に初めてヒト幹細胞培養液を上市した同社の10周年は、日本におけるヒト幹細培養液の歴史も表している。

 同社のヒト幹細胞培養液は全て「RemyStem」が起点となる。RemyStemにはローリングボトル培養法を採用しており、ローリングボトルと通常用いられるフラスコによる培養を比較すると、幹細胞から分泌されるタンパク質やエクソソームの含有量が約10倍となっている。

 「機能性データは基本的に広告に使用することができないが、培養法によって成分がリッチになっているという点はアピールできるだろう。当社のヒト幹細胞培養液をご採用いただければ、他社製品との差別化にも貢献できる」(同社)

 直近では、エクソソームをヒト幹細胞培養液のデリバリーに応用したハイブリッドエクソソーム「RemyEV-3」の問い合わせが増加傾向にあるほか、CITE JAPAN 2021 アワード技術部門において金賞を受賞した、浸透型ペプチドビタミンC誘導体「Pentide-C」とそれをヒト幹細胞培養液と合わせた「RS Liposome 3.0 Complex」の引き合いも多いという。

 なお、ヒト幹細胞培養液の原料については、様々な由来のものが供給されているが、同社では脂肪由来幹細胞を用いている。

 「論文が一番多いことからも、現時点で美容において最も期待され、結果を残しているのが脂肪由来幹細胞であるといえるだろう。また、培養しやすく、実験にも使いやすい。採取される数も多く、安定的に供給できることから、現段階では脂肪由来がベストと考えている」(同社)

 今後については、今年後半から来年頭にかけて、新原料の発売を予定しており、来年の化粧品開発展での展示を目指し、現在開発を進めている最中だという。
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