池田物産、CSR活動と行動規範で持続可能な社会の実現へ

週刊粧業 2022年7月11日号 54ページ

池田物産、CSR活動と行動規範で持続可能な社会の実現へ
 池田物産では、企業のサステナビリティ活動に関する国際的な評価機関であるエコバディス社による2019年の調査において、「ブロンズ」評価を獲得したことを契機に、CSR活動の取り組みが本格化している。

 同社ではCSR活動の基本方針として、エコバディスの評価基準でもある「倫理」「人権と労働」「環境負荷の低減」「持続可能な資材調達」の4つを重点テーマに掲げている。

 このうち、倫理では10項目に及ぶ「行動規範」(法令遵守/人権尊重/環境保全/就業環境整備/顧客からの信頼獲得/取引先との相互発展/地域共存/出資者・資金提供者の理解と支持/政治・行政との健全な関係/反社会的勢力への対処)に基づき、企業活動を行っている。

 これらのCSR基本方針と行動規範に加え、同社ではSDGsの17目標と照らし合わせた企業活動の実践により、持続可能な社会の実現を目指している。

 人権と労働に関する主な取組事例としては、コロナ前から感染症対策部会を発足し、定期的な開催・運用を平時より行っている。また、全社員の健康診断実施率が毎年100%で労働災害ゼロも長年継続しており、安全で健康的な職場環境づくりを進めている。さらに、2016年には本社を地盤改良や高潮・津波対策を施しているみなとみらい地区へ移転し、安心で働きやすい職場環境を整備した。

 「このほかにも、年間平均48時間の社内研修に加え、外部研修制度(Biz CAMPUS)の導入により、多彩な人材が個々の能力を十分に発揮できる人事制度を構築している。従業員の男女比率は50%ずつで、管理職の女性比率は30%と政府が掲げる目標もクリアしている状況だ」(同社)

 環境負荷の低減では、2021年10月より本社で使用する電力を全て再生可能エネルギーに切り替え、本社でのCO排出量がゼロになった。

 持続可能な資材調達では、RSPOをはじめ、エコサートやコスモスといった各種認証を取得した原料を積極的に取り扱う。こうした活動が評価され、2021年にはエコバディス社から「シルバー」評価を獲得した。
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