岩瀬コスファ、サステナブル原料に販売目標設定

週刊粧業 2022年7月11日号 53ページ

カンタンに言うと

  • RSPO認証品の取り扱いを強化
岩瀬コスファ、サステナブル原料に販売目標設定
 岩瀬コスファは、環境配慮や働きやすい職場環境づくり、企業統治の強化、業界団体や研究機関、地域活動への参画など、幅広くESG課題に取り組んでいる。

 サステナブル原料の拡販にも努めており、毎年、環境負荷や気候変動リスクを低減できる原料の販売目標を設定している。

 また、輸送中に缶の凹みが生じた原料について、中身には問題がないことから、少し安価に販売するなどして、原料の廃棄を減らす取り組みも推進している。

 「サステナビリティの重要性も高まっており、お客様にとってもコストダウンのメリットがあることからこうした取り組みにご協力いただいている。原料の消費期限の管理も強化し、廃棄物削減への取り組みを推進している」(取締役兼CSR推進室長 見坊行広氏)

 同社は2017年にRSPOに加盟、2030年までにパーム油・パーム核油由来原料を100%RSPO認証原料にすることを目指している。

 「原料メーカーもRSPO認証品の展開を推進している。当社としても認証品を積極的に取り扱い、提案に注力していく方針だ」(見坊氏)

 脱炭素社会の実現に向けて、CO排出量の削減、再生可能エネルギーへの切り替えも推進しており、大阪本社では、水力発電や太陽光発電に限定される再エネ電力を導入している。

 また、佐賀県唐津市の自社農園では、きくらげの栽培後に本来廃棄される菌床を地元の業務委託先を通じて農家へ無償提供しており、これらは堆肥や牧場の敷材、販売用カブトムシ飼育の腐葉土として再利用されている。

 さらに同社では、人権の尊重、より働きやすい労働環境の整備にも努めている。2021年には、経団連の「Myじんけん宣言」に賛同し、岩瀬コスファとしてのMyじんけん宣言を公表した。

 コーポレートガバナンスの強化にも取り組んでいるほか、サイバー攻撃も年々巧妙化する中で、情報セキュリティ教育にも力を入れている。

 「ESGに関しては、取り組みの数だけでなく、都度内容をグレードアップしていく必要がある。今後は女性のエンパワーメントなども考えた取り組みも実施していきたい」(見坊氏)
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