マイスター、高品質なマスクのリピート受注が順調に推移

週刊粧業 2022年8月22日号 8ページ

マイスター、高品質なマスクのリピート受注が順調に推移
 美容マスク専門OEMのマイスターは、コロナ禍による巣ごもり消費を背景に、既存クライアントからのフェイスマスク・ハンドマスクのリピート受注が順調に推移し、長引くコロナ禍において22年上半期の業績に大きな変動はなく昨年に引き続き堅調ぶりを示した。

 同社では、自動機による大量生産が主流となっているマスク製造において、取引先の要望に応じてマスクの型や厚みを細かく調整する「ハンドメイド」を基本とし、徹底した品質管理体制のもと、付加価値の高いフェイスマスク・ハンドマスクを提供している。

 製造ラインでは、コットンとレーヨンを合わせた不織布の原反ロールからマスクを型抜きし、型の抜き加工から折り加工までを手作業で行う。クラス10万の微生物対策が行き届いた衛生的なクリーンルーム内で充填し、品質管理担当者が梱包までの作業を一貫して手がける。出荷前検品時のダブルチェックも実施している。

 また、開発段階での「設計確認」と、製造段階での「清潔な環境」「再確認の徹底」により、他社では製造が難しいパラベンフリーやノンアルコールなどの低刺激マスクの製造も可能だ。

 「機械で折ったものでも多少の歪みが生じ、自動生産ではそれをなかなか確認しにくい。一方、ハンドメイドで行っている我々はすぐに訂正できる強みがある。このような徹底した品質管理体制のもとで、高品質のマスク製造を行ってきたことが信頼を得て、既存のお客様からのリピート受注につながっている」(企画営業 渡邉祐太氏)

 主力のフェイスマスクでは、マスク着用で目もとのシワ悩みを抱える人が増えていることから、目もとのシワをケアする全顔・目もと用マスクの受注がそれぞれ伸びているという。

 「コロナ禍が終息すれば、フェイスマスクのカテゴリーでこれまで売上に寄与してきたインバウンドの増加が見込まれる。それに合わせ、既存のクライアント様と協力し、我々の強みである手間暇かけた『ハンドメイド』による、他社では真似できない品質を維持し、さらなる成長に取り組んでいきたい。来年度に向けては、ISO認証の取得を目指していく」(渡邉氏)
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