アンチエイジング、「RS Liposome 3.0E Complex」を発売

粧業日報 2022年9月9日号 4ページ

カンタンに言うと

  • エクソソーム表示を可能にした待望のヒト幹細胞培養液の供給開始
アンチエイジング、「RS Liposome 3.0E Complex」を発売
 2012年よりヒト幹細胞培養液の化粧品原料を提供している、日本の幹細胞培養液のパイオニアであるアンチエイジングは、2022年に設立10周年を迎え、様々な取り組みを行っている。その中で今話題のエクソソームを表示できるヒト幹細胞培養液「RS Liposome 3.0E Complex」の供給を10月より開始する。

 同社のヒト幹細胞培養液に含まれるエクソソームは、老化した線維芽細胞を若返らせるリバースエイジング効果が実験によって確認されている。エクソソームはヒト幹細胞培養液の重要な有効成分だが、化粧品の表示名称としてエクソソームが謳える同社の原料は「RemyEV-3」と「RS Mixture9.6E」の2種類のみだった。

 エクソソームは同社のヒト幹細胞培養液の原料全てに含まれているが、EGFやFGFと同じように幹細胞が分泌する成分のため「ヒト幹細胞順化培養液」という表示名称にまとめられてしまう。そのため化粧品として製品化する時に全成分表示に記載できなかった。「RemyEV-3」と「RS Mixture 9.6E」はヒト幹細胞培養液を製造後、別ラインで製造した濃縮エクソソームを後から添加しているため、「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム」を全成分表示に記載することができた。

 しかし、「RemyEV-3」はヒト幹細胞培養液のリポソームとエクソソームを融合したハイブリッドエクソソームで、同社の原料としては最も高浸透で機能性も高いが、高価格な原料であった。また、「RS Mixture 9.6E」はリポソーム化されていないため、化粧品へ配合する原料として一般的な利用には適していなかった。

 一方、同社で最も売れ筋の「RS Liposome 3.0 Complex」には、先述の理由でエクソソームが表示できなかった。そこで今回、「RS Liposome 3.0 Complex」に後添加でエクソソームを加えることで、全成分表示で「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム」が表示できる待望の「RS Liposome 3.0E Complex」を発売することとなった。

 「RS Liposome 3.0 Complex」は、ヒト幹細胞培養液をリポソーム加工し皮膚への浸透力を向上させ、ヒト幹細胞培養液と相乗的に働く浸透型ペプチドビタミンC 誘導体と組み合わせた、同社で最も多機能なヒト幹細胞培養液で、通常の化粧品への配合にも適した原料だ。

 さらに、エクソソームの後添加で「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム」と表示できるようになったことで消費者への訴求はより強くなっており、さらなる市場の拡大を目指す。
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