コーセー、2022年度グッドデザイン賞を受賞

粧業日報 2022年10月17日号 4ページ

コーセー、2022年度グッドデザイン賞を受賞
 コーセーは、ロングセラー美容液の進化版「コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム」にて、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。

 「コスメデコルテ」を象徴する保湿美容液「モイスチュア リポソーム」は、誕生から29年目となる2021年9月に初めて刷新し、エイジングケア美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム」として進化した。

 パッケージにおいても、地球環境への配慮を最注力すべき課題としてリニューアルに取り組み、製造時の効率化とエネルギー削減に貢献するとともに、これまで築いてきた特長を引き継ぎつつ、ブランド、商品の進化を感じられるシンプルで美しいデザインや使用感の良さを実現している。

 六角形を基調とした正面のシルエットは、化学分野で馴染みの深いベンゼン環がモチーフで、キャップとボトルが組み合う様相はリポソームの特長である多重層カプセル構造から着想を得て、美容液をカプセルに封入するイメージを表現している。

 アイコンである紫のカラーリングは踏襲しつつ、リニューアルにおいてはさらに深い色調とし、モダンで上質な佇まいを体現した。また、世界的な社会課題であるプラスチックごみ問題に対応するため、ガラス容器やバイオマスプラスチックを採用。付け替えレフィル容器もラインナップし、約49%のプラスチック量削減につながっている。製品の基幹パーツとなるキャップとポンプはシリーズ内で部品の共通化を図り、製造時の効率化を実現した。

 受賞にあたっては、環境に配慮しつつも、美しさや使用感のよさを追求するなど、先進的なデザイン性を有している点が評価された。審査委員からは「地球環境への対応を最注力課題とし、CO₂排出量を抑えられるようにパッケージリニューアルに取り組んだ姿勢に好感を持った。リニューアル前のモデルと比べ、基幹パーツはシリーズ内で部品の共通化を図り、マテリアルや製造工程も考慮し、製造時の効率化とエネルギー削減に貢献できるよう変更されている。ボトルのデザインもよりシンプルで美しくなり使用感も良い。リニューアル前のデザインから大きく印象を変えることなく、製造工程や意匠性もアップデートされ、ブランドの心地よい進化を感じた」というコメントが寄せられている。

 商品デザイン部デザイン室 石井敢歩氏は受賞にあたり、「リニューアルに際しては『これまで築き上げて来た特長を継承しつつ進化感を演出すること』『地球環境に対応すること』の2つに注力して臨んだ。両者の具現化に向けては、デザイン性のみならず材質や生産上の制約といった様々なハードルをクリアすべく、様々な方々の協力を仰ぐことにより製品化に至った」と語っている。
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