サンユーエンジニアリング、高度な技術要する設備をフルオーダーで製作

週刊粧業 2022年11月14日号 7ページ

サンユーエンジニアリング、高度な技術要する設備をフルオーダーで製作
 2023年に創業50周年を迎えるサンユーエンジニアリングは、化粧品製造プラントをはじめ、製造設備のプランニング・設計・製作・施工・性能評価・アフターケアまで、ワンストップで対応する。

 同社は少数精鋭を特徴とするエンジニア集団で、顧客とのコミュニケーションについてもエンジニアが担当する。そのため、顧客ニーズをテクニカルかつ合理的な視点でスピーディーに実現でき、顧客の状況に合わせて臨機応変な対応が可能だ。

 「当社ではあえて営業という職種を設けていない。エンジニアがお客様から直接要望をヒアリングするため、時間のロスや情報伝達における齟齬がない」(代表取締役 藤田直人氏)

 プラント設備製作においては、化粧品や医薬品製造プラントの心臓部である「調合設備」や、エネルギープラントの「冷却水ユニット」など、高度な技術を要する各種設備を、顧客の要望に応じてフルオーダーで国内製作する。また、設備単体のみならず、配管系統や建築の取り合いまで、一貫してサポートする。

 「当社は大手メーカーのプラントエンジニア3名によって、友人同士で設立されたことから『サンユー』エンジニアリングと名付けられ、創業当時は水処理プラント設備の製作や、原子力関連の案件などが中心だった。昨今では、福島第一原子力発電所の燃料デブリを取り出す国家プロジェクトに参加するなど、事業領域は多岐にわたる。化粧品プラントの売上も年々拡大しており、非常に多くの引き合いをいただいている。創業当初3名だった従業員も現在26名まで拡大しており、今後も採用を強化していく方針だ。企業として大きくなるというよりは『強く』していきながら、化粧品業界をはじめ世の中に貢献していきたい」(藤田氏)

 なお、製造設備に欠かせない「制御システム」の開発も行っている。DCS(分散制御システム)をはじめ、SCADA、タッチパネル、PLC、フィールドネットワークなど、顧客の要望にあわせて最適な技術を駆使し、システム全体の合理化に貢献する。

 「製造業においては人手不足が叫ばれ、省人化にますます注目が集まっている。今後は、ロボットが活躍する原子力産業界で培った技術を、化粧品業界のお客様に向けた省人化サービスの提案にも応用していきたいと考えている」(藤田氏)
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