池田物産、アップサイクルなヘアケア原料を提案

週刊粧業 2022年12月5日号 8ページ

カンタンに言うと

  • 頭皮の健康状態を短期間で改善するという。
池田物産、アップサイクルなヘアケア原料を提案
 天然由来原料を主に提供する老舗商社の池田物産では、今年4月にパリで開催された「in-cosmetics GlobaL 2022」 において、Innovation AwardのActive部門で金賞を受賞したカナダ・ルーカスマイヤーコスメティックス社のアップサイクルな頭皮ケア原料「WASTAR Pink Berry(ワスターピンクベリー)」の提案に注力している。

 同原料は、マダガスカル産のサンショウモドキ(ピンクベリー)から天然香料成分として揮発性嗅覚化合物を抽出した後の副産物を由来としている。100gの乾燥したピンクベリー廃棄物からは、水性アルコール抽出などにより1㎏のワスターピンクベリーが生み出され、これによって5㎡の耕作地の保護につながるという。

 ワスターピンクベリーのヘアケア効果について、細胞試験(In vitro)では、酸化ストレスの原因物質であるフリーラジカルの産生を減少する抗酸化作用と、炎症を誘発する媒体の生成を減らす抗炎症作用、かゆみの原因であるTRPV4の刺激による連鎖反応活動を抑制し、頭皮を刺激から守ることが確認された。

 臨床試験(In vivo)では、ヘルメットやヒジャブを頻繁に着用し、頭皮に炎症を起こしている被験者を対象に、ワスターピンクベリー1%配合リーブオンジェルを1日2回14日間塗布し、ダーモスコープにより観察した。その結果、フケの数が減少したほか、頭皮の赤み(紅斑)を抑制し、頭皮の健康状態が改善された。

 「天然由来成分でありながら、2週間で頭皮の健康状態を改善する点が金賞を受賞した大きなポイントだろう。受賞後は我々が提案する前から引き合いがあり、既に採用へと至っている。リーブオンのヘアクリームをはじめ、シャンプーやコンディショナーなどヘアケア全般で使用が可能で、COSMOS認証を取得したアップサイクルなヘアケア原料として、今後もしっかりとアピールしていきたい」(同社)
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