山川貿易、定番原料をブラッシュアップのうえ再拡販

週刊粧業 2023年1月1日号 93ページ

山川貿易、定番原料をブラッシュアップのうえ再拡販
 山川貿易では、定番の成分に付加価値をつけた目を引く提案を行っている。

 COBIOSA社の新原料「COBⅠUTY」は、敏感肌にも使用可能なレチノールの代替原料だ。

 炎症経路に関与しないRXR遺伝子のみを促進させるレセプター選択性を持っており、敏感肌でも肌荒れせず使用できる。

 また、オオミテングヤシ(ブリチー)の果実をコールドプレスし、オイルを搾取した後の農業副産物を再利用しているため、アップサイクル原料としての提案も行っている。

 「HyaClear7」は、7種類の分子量のヒアルロン酸ナトリウムを最適な比率で混合したユニークな原料だ。

 ヒアルロン酸は、現在さらに注目を浴びており、2019年のヒアルロン酸美容市場は854億USドルとなり、パンデミック発生時には「ヒアルロン酸」のGoogle検索が400%以上増加したという。

 HyaClear7は、7種類の分子量のヒアルロン酸を含有していることから、高付加価値を求める顧客からのニーズがあるという。

 「当社で行ったウェビナーでも、注目を集めたのはなじみのある原料に付加価値を付けたものだった。消費者にわかりやすい成分を配合しながら、他社とは差をつけたいというニーズが高まっている」(同社 営業部 神保ひとみ氏)

 また同社は、2023年3月18日に創業60周年を迎えることを機に、創業当初から提案している原料を、現代のニーズに合わせブラッシュアップを行ったうえで改めて提案に注力していくという。

 特殊抽出酵母エキス「チトカタライザー」シリーズは、美白効果など様々な効果に加えて、配合することで肌触りが良く、ふっくらするようなテクスチャーが人気を集めている。

 その中でも最も売れている「チトカタライザ-BG30」において、BGをこれまでの合成由来から天然由来の成分に変更し、提案を行っていくという。

 昨今の天然由来成分が好まれる傾向を受け、60周年を機に大きな変革を図り、再拡販につなげる。

 「原料の説明に加えて、原料の使い方のヒント、配合事例を合わせて提案することで、お客様の信頼を得られる。コロナ禍で存在感を見せた、従来から行ってきた原料の加工を請け負う商社としての役割にもよりフォーカスしていく」(同氏)
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