エア・ウォーター・ゾル、開発強化でODM戦略が増収に結実

週刊粧業 2023年2月27日号 9ページ

カンタンに言うと

  • 来期は新社名でさらなる成長を目指す
エア・ウォーター・ゾル、開発強化でODM戦略が増収に結実
 エアゾール製品や化粧品のODM/OEM事業を展開するエア・ウォーター・ゾルは、UVケアやヘアケアなどOEM受注の回復に加えて、ODM案件の新規取引が好調で、2023年3月期は増収で推移する。

 同社は4月1日付で社名を「エア・ウォーター・リアライズ」へ変更すると発表しており、新井喜久社長は「総合ODM/OEMメーカーとしてさらなる成長を目指していく」と意気込む。

 ――マーケティング機能と研究開発力を活かしたODM戦略が結実してきました。

 新井 18年12月に化粧品の新工場を竣工して以降、展示会を軸に新規顧客獲得に向けた活動を推進してきた。20年に新研究所(Value Creation Laboratory)を開設してすぐにコロナ禍に入り、計画どおりとはいかなかったが、その間にWeb展示会を開設するなど新しい試みにもチャレンジしてきた。

 今期はこれまでの地道な活動の成果が現れてきたという実感がある。

 ――来期から新社名に変わります。意気込みを聞かせてください。

 新井 事業の成長スピードを意識した投資を強化していく。M&Aやアライアンスは引き続き検討を進めるとともに、DX投資を加速させていく。

 DX関連では、23年度に製造部門で調合システムを、また営業部門ではRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)をそれぞれ導入し、作業効率化を進める。

 エア・ウォーターのグループ企業としてSDGsへの取り組みも推進していく。

 化粧品メーカーでは容器やパッケージのプラスチック削減や代替となる素材開発が本格化し始めており、当社でも設備導入など対応を進めている。エシカル消費やSDGsを意識した処方開発も引き続き進める。

 そして、企業の成長に人材の確保・育成は欠かせない。化粧品事業のさらなる成長を図るべく、組織力の強化と全体最適化により、ODM戦略を推進していく。
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