壽商会、北海道十勝産の温泉水などユニークな原料を提案

週刊粧業 2023年5月15日号 23ページ

壽商会、北海道十勝産の温泉水などユニークな原料を提案
 壽商会は、CITE JAPAN2023において、新製品として「十勝 天然モール温泉水」をOEM受託専用で提案を開始する。

 北海道十勝川流域で湧出する温泉水は、植物由来の天然保湿成分や有機物を含む非常に貴重な原料だ。また、シラカバ樹液(表示名称 シラカンバ樹液)の取り扱いも始める。

 「『十勝 天然モール温泉水』は、防腐の点で取り扱いが非常に難しく、OEM受託限定での取り扱いとなる。同じく十勝産のシラカバ樹液は、天然のアミノ酸18種類とミネラルを含み、フィラグリンの産生を促進する」(代表取締役社長 村上克彦氏)

 健康寿命遺伝子の活性化が期待され健康補助食品に利用されている「NMN(B-ニコチンアミド モノヌクレオチド)」を化粧品原料として提案する。表皮の抗老化遺伝子サーチュインを活性化し、天然保湿因子の産生促進が示唆された学術論文が発表されている。

 NMNカテゴリーでは、アンチエイジング社の「ペンタイド―NMN」を、皮膚浸透性を強みとした新製品として発売予定だ。細胞浸透型ペプチドによって、皮膚に浸透しづらいNMNを深く浸透させ、細胞まで到達させるという特徴があり、細胞のアンチエイジングが期待できる。

 中国化粧品原料メーカーであるリードライン社の「WrinFix-Px(リンフィックス―ピーエックス)」(表示名称 ヒドロキシプロピルテトラヒドロピラントリオール)は、可溶性グリコサミノグリカンの分泌を促進し、細胞外マトリックスの水分を維持することで、真皮表皮接合部(DEJ)のコラーゲンとラミニンの産生を促進する。表皮とDEJの接合が強くなることで、肌のハリと弾力性を改善する効果がある。

 「EGT100」(表示名称=エルゴチオネイン)は、出芽酵母よる発酵法で得られた抗酸化性を有するアミノ酸で、細胞レベルで強力な抗酸化作用と細胞保護作用を示し、SOD消去活性やOHラジカル消去活性、過酸化脂質精製抑制作用がある。さらに、表皮線維芽細胞を活性化し、コラーゲン産生を高め、DHICA黒化率やAGES生成率を減少させる。
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